刈込・切込湖で、コルリをという当初の目的だったのですが、時期を逸して、いつの間にかコマドリのみを目指すことになりました。
梅雨の合間を縫って、曇り空ながら、意を決して行ってきました。
JR日光バス停7:52発の湯元行バスに乗車。湖畔前で下車して、切込湖を目指します。
途中で目に止まったのが、この花です。
葉緑素をもたない、菌従属栄養植物とのこと。ラン科で、甘い香りがするそうです。時期がまだ早かったようで、蕾がまだ少ないですね。出会うのは難しい花らしいです。
小峠で一休み。すると山側からコマドリの囀り。幸先が良いと、はやる気持ちを抑えて、山道を急ぎます。刈込湖に近づくに従って、あちこちからコマドリの囀り。期待できそうです。
ただし、囀りはすべて上の方からでした。
刈込湖到着11時過ぎ。最初に出会った鳥はムシクイです。
ピンあまは、ご勘弁を。一瞬のことで、少しもじっとしていてくれませんので。
一方、主役のコマドリは、囀りだけで、まったく姿を現しません。
天気も怪しくなってきて、ガスが次第に低く垂れ込めるようになってきました。
いろんな囀りが聞こえてきますが、いずれも姿は確認できません。ホトトギスも幼鳥なのか下手な囀りです。クロツグミのような囀りも聞こえます。こんな標高の高い(1600M)ところにクロツグミがいるものなのでしょうか。
刈込・切込湖での滞在時間は2時間。いまだにコマドリの姿を捉えることができません。
諦めて、帰ろうとした寸前、大きな囀り!
近いです。目の前4メートル前後の枯れ枝に!
慌てて、撮影しようとして、飛ばれてしまいました。こんな近くでコマドリを見たのは初めてで、心の準備ができていませんでした。
修行が足りません。
昨年は、コマドリの横にジュウイチの幼鳥も現れるという行幸に見舞われました。
考えてみれば、年に1回、それも滞在時間2時間程度で、そう簡単に出会えるわけがありません。
雨に降られなかっただけでもマシと考えるしかありませんね。
帰りの予定のバスに間に合わず、1本あとのバスになりました。中禅寺湖は垂れ込めたガスで水面が全く見えません。いろは坂を越えると、下は小雨でした。
朝、電車に乗ったのが6時前。帰りが18時半。ほぼ12時間の行程で、鳥見時間は2時間です。あまり、効率の良い鳥見ではありません。やはり、刈込・切込湖の日帰りは難しいことを改めて実感させられました。