karate-knd5’s blog 野鳥

黒浜沼をホームグランドに野鳥観察を楽しんでます

天龍村遠征(村役場屋上の巣箱)

天龍村では、平成9年から村内各地に巣箱をかけ、村をあげてブッポウソウの保護活動に取り組んできました。今やブッポウソウと言えば、西の吉備中央、東の天龍村と言われるほど知れ渡るまでになっています。

なかでも村役場の屋上の巣箱は内部カメラが設置され、ケーブルテレビで営巣状況を映像配信しています。

平岡駅から歩いて数分のところにある村役場

役場の隣にあるお寺(自慶院)はブッポウソウの撮影のために境内を開放している。

パンフレット『天龍村ブッポウソウが舞う』より

慈恵院境内に設置されたモニターで巣の内部を見ることができる

役場屋上の巣には4羽の雛が孵化している。巣立ちは今月20頃の見込み。

天龍村ブッポウソウが舞う』より

屋上のアンテナで餌を物色。捕らえると屋上の左手にある枝に止まり、巣箱に移動して雛に餌を与えるパターンを繰り返します。

アンテナに止まって雛の餌を探す

左手の小枝に止まってから頃合いを見計らって巣箱に移動する

餌を与えると、すぐさまアンテナに移動して餌となる昆虫類を物色。

ブッポウソウの名前は、夜に「ブッポウソウ」と鳴くと平安時代から千年以上に渡って信じられてきて定着したと言われています。ちなみに、鳴き声は「ゲッ、ゲッ」で「ブッポウソウ」と鳴くのはコノハズクだと判明したのは昭和になってからです。

ブッポウソウは警戒心が強い鳥で、近づいたり大きな声を出すと怯えてしまいます。毎年、ブッポウソウがやってくるよう、天龍村ではストレスを与えないよう注意深く見守っています。

なお、天龍村へ行くには新宿から高速バスで飯田に出て、そこから飯田線で南下する方法と、

新幹線で豊橋に出て、そこから飯田線で北上するルートがあります。豊橋からは特急伊那路で平岡まで約1時間50分です。