天龍村では、平成9年から村内各地に巣箱をかけ、村をあげてブッポウソウの保護活動に取り組んできました。今やブッポウソウと言えば、西の吉備中央、東の天龍村と言われるほど知れ渡るまでになっています。
なかでも村役場の屋上の巣箱は内部カメラが設置され、ケーブルテレビで営巣状況を映像配信しています。
役場の隣にあるお寺(自慶院)はブッポウソウの撮影のために境内を開放している。
役場屋上の巣には4羽の雛が孵化している。巣立ちは今月20頃の見込み。
屋上のアンテナで餌を物色。捕らえると屋上の左手にある枝に止まり、巣箱に移動して雛に餌を与えるパターンを繰り返します。
餌を与えると、すぐさまアンテナに移動して餌となる昆虫類を物色。
ブッポウソウの名前は、夜に「ブッポウソウ」と鳴くと平安時代から千年以上に渡って信じられてきて定着したと言われています。ちなみに、鳴き声は「ゲッ、ゲッ」で「ブッポウソウ」と鳴くのはコノハズクだと判明したのは昭和になってからです。
ブッポウソウは警戒心が強い鳥で、近づいたり大きな声を出すと怯えてしまいます。毎年、ブッポウソウがやってくるよう、天龍村ではストレスを与えないよう注意深く見守っています。