水辺の探鳥から志向を変えて、山にプチ遠征してみました。目的は、サンコウチョウの下見です。
最寄り駅から山道を自転車で登っていくと、最初の野鳥の登場です。
ポイントを探して、自転車で周辺を移動します。すると、樹々のなかに野鳥がやってきました。
ようやく、ポイントに到着。すでに3組のバーダーが集結していました。先週来る予定でしたが、やはり遅かったようです。
ほかにもカットはあるのですが、飛翔はいずれも粒子が粗く耐えられませんので、これくらいにします。今回は下見が主目的だったので、手持ちの撮影になりました。手持ちでは、これが限界。次回は、三脚にしっかり固定して、明るいレンズで、リベンジしたいと思います。
サンコウチョウに限らず、営巣中の撮影は短時間で切り上げるのがベストだとされています。尾の長い♂を撮影したいと粘りたい気持ちもわかりますが、代わり映えしないので、退散することにしました。
最寄り駅まで行ったら、何と次の電車は1時間40分後。また山道を登って鳥を探すのも能がないし、電車の本数が期待できる隣駅までサイクリングとなりました。
最後に、鳥くんの『鳥説』(主婦の友社)のなかから一節を紹介しておきます。
「繁殖期の野鳥撮影で、もっともトラブルが多発しているのがサンコウチョウかもしれません。(中略)巣作りの段階で大勢が殺到することもあります。営巣木の真下に陣取る人、サンコウチョウを呼び寄せようとサンコウチョウの鳴き声を流す人、大声で話し続ける人らであふれかえり、案の定、営巣放棄をする例が後を絶ちません。巣作り中や抱卵中は、できるだけ営巣場所に行かず、行くのであれば、せめて採食場所や水浴び場所を探して、そこで待ってほしいなと思います。孵化をすれば営巣放棄をする確率は激減するので、せめてそのときまで待ってもらえたらと思います」
同感ですね。肝に念じておきたいと思います。
なかには、抱卵中のサンコウチョウを真下から近距離で撮影しておいて、「毎年、抱卵までいくのに、雛がかえらない」とブログでぼやいている大馬鹿者がいると聞いています。こうはなりたくないですね!