今年は連雀の当たり年のようです。ヒレンジャクは西日本、キレンジャクは北日本に多いとされていますが、関東では、今のところ、まだヒレンジャクがほとんどのようです。
埼玉県では、例年2月から3月にかけて、秋ヶ瀬公園のヤドリギの丘にやってきます。昨年は外れ年でしたが、一昨年はキレンジャク、ヒレンジャクともに姿を見せてくれました。
連雀が好む木の実といえばヤドリギの実。一口にヤドリギと言っても、ホザキヤドリギ、赤い実をつけるアカミノヤドリギ、さらに白い実をつけるセイヨウヤドリギがあります。未だその実を口に入れたことはなく、叶内拓也氏の「野鳥と木の実」ハンドブックによれば、「たいへん甘く、一瞬、おいしいと思うが、その後1時間くらい、口の中がベトベトして、不快感を味わうことになる」とのこと。
それは連雀も同じらしく、ヤドリギの実を食すると、必ず水場に向かって水を呑みます。
ヤドリギと連雀は共生関係にあり、実を連雀が遠くに運んでくれて、新たな宿主の枝で発芽して寄生が始まる。
キレンジャク、ヒレンジャクともに雌雄ほぼ同色。雌雄を見分けるポイントは、所有の図鑑によれば、喉と尾の幅とのこと。黒い喉との境界が明瞭なのが♂で、不明瞭なのが♀とされています。尾の幅が広いのが♂、より狭いのが♀とのことですが、難しいですね。
また、京都市救護センターによると、「翼の初列風切羽の白い模様が,ちょっとだけ違い、
白いL字に赤ポチがあるのがオス,白い線だけのがメスとされています。
厳密に雌雄を見分けるには,喉元の黒い部分の境目がくっきりしているかどうかで判断する」とあります。
連雀が食べるのはヤドリギの実だけではありません。その他にトウネズミモチ、キヅタ、ピラカンサなども食べますが、好みによって順番があるようです。ツグミなどによって食べつくされてしまうと、庭木のピラカンサの実をも食べるそうです。